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  • 平井 将秀

次世代型の除細動器『X4 Quadripolar CRT-D System』


Boston Scientific Corporation (NYSE: BSX)が、AUTOGEN X4、 DYNAGEN X4、およびINOGEN X4心臓再同期療法除細動器(cardiac resynchronization therapy defibrillators [CRT-Ds])、ACUITY X4四極子LVリード、ACUITY PROリード供給システムなど、四極子 CRT-DシステムのX4ラインのCEマーク承認を獲得しました。心不全や突然の心停止( sudden cardiac arrest )を治療する同社の最新装置は、最先端の患者ケア用にデザインされており、インプラントの精度を向上させます。 慢性かつ進行性の疾患である心不全では、心筋が十分な血液を送り出せなくなるため、体への血液と酸素の供給量が減少します。突然の心停止(SCA)は、心機能の低下による突然死をもたらします。SCAは欧州で最も多い死亡原因の一つであり、年間35万人がこれにより命を落としています。 AUTOGEN X4 CRT-Dの最初のインプラントは、 Brescia大学電気生理学( Electrophysiology)部のAntonio Curnis教授により実施されました。 「 ACUITY X4リードのユニークなデザインにより、リードの高い安定性とバッテリーの低消費(battery consumption)を保ちながら、横隔神経(phrenic nerve)刺激を避けることが可能になりました。CRT患者にとってこれは非常に重要なことです。」とCurnis教授は話します。「17種類のページング・ベクター(pacingvector)のなかから選べることから、リードのマイクロレベルの損傷に対処し、追加手順なしでペーシング閾値(pacing threshold)を最適化できるようになりました。これにより、患者に対するリスクを劇的に減らすことができます。Boston Scientificの素晴らしいバッテリー技術を用いることで、患者のQOLを長期にわたって大きく向上させるCRT-Dシステムが実現しました」 心不全は主な心血管障害であるため、CRT-Dは患者の命を救って、生活の質を向上させることができるでしょう。革新的な四極子CRT-DシステムのCEマーク取得は、心不全と突然の心停止のリスク下にある患者の治療における大きな転換点となるでしょう。 X4 quadripolar CRT-D system は米国ではまだ治験用医療機器(investigational device)の段階であり、販売は認められていません。


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