Boston Scientific Corporation は、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR;transcatheter aortic valve replacement )で用いるLotus Valve SystemのCEマークを取得しました。今回の承認により、重度の大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法が生まれます。
Lotus Valve System は、外科医への訓練が済み次第、欧州の大きな病院ですぐに利用できるようになります。
Lotus Valve System は、移植中の管理や処置を向上させるものであり、医師の弁再置換および回収能を維持しながら、最終ポイントで評価できる唯一の大動脈弁装置です。また、死亡の第一原因である大動脈弁逆流(閉鎖不全症[aortic regurgitation ])を最低限に抑えるために、独自の AdaptiveSeal<img src="/images_e/e/F06A.gif" alt="トレードマーク(TM)" width="15" height="15" border="0" /> 技術を導入しています。
「 Lotus Valve を正確に置換し、必要であれば弁を再置換または回収できるので、オペレーターは処置を容易に進めることができます」と、REPRISE II 臨床試験の責任医師(principal investigator )Ian Meredithは話しています。「REPRISE IIで確認したように、大動脈弁逆流の消失は Lotus Valve 技術独特の特徴であり、これが重度の症候性大動脈弁狭窄症(symptomatic aortic stenosis)」の経皮治療技術を大きく進展させることになります」
9月にPCR London Valves course で公表されたデータは、Lotus Valve Systemが60名の患者群で主要エンドポイントに達し、重度の弁傍の逆流(paravalvular regurgitation)をもたらさずに60名全員に移植されたことを示しています。移植後6ヵ月時では患者の76.1%で逆流生じていませんでした。
ロッテルダムのErasmus医療センターに所属するNicolas M. Van Mieghemは次のように述べています。「 REPRISE II 臨床試験結果はLotus Valve Systemの有望さを示すものです。 Lotus ValveはTAVRの新治療法をもたらすだけでなく、弁逆流を最低限に抑えることにより臨床アウトカムを改善させる可能性があります」