Google社の共同創業者であるLarry Page は、自身の会社が超人気の検索エンジン、携帯電話システム、もっとも認知度の高い眼鏡を所有することに満足していません。
そういうわけで彼はGoogle Xを開始しました。これはSF映画や「moon shot」を実現するようデザインされたプログラムです。過去のプロジェクトにはballoon-based Wi Fiシステムや、自動運転車、人工脳などがあります。Google GlassでさえGoogle X研究室で開発されました。
そして今、Google Translateは音声認識翻訳アプリを開発して言語障壁を取り除くため、ムーンショット・プロジェクトを開始しました。初期バージョンではすでに異なる24の言語を翻訳できます。
Googleの音声翻訳は遅くてダサい感じなのですが、この技術は今後数年間に貴重なオプションになると期待されています。どんな会話でもすぐに認識できる翻訳アプリをつくることが目標だそうです。たとえば、中国を旅行中の英語話者はアプリに「病院に連れて行って」と言えば、アプリがそれを完璧な中国語で話すというものです。
Google Translateはすでに71の言語間で翻訳できます。また、Google Chromeウエブプラウザも驚くほどの正確さでウエブページを翻訳できます。次のステップは音声を扱うアプリです。
もっとも大きな障壁は、文法を理解するアルゴリズムがないことから、構文(syntax)とあいまいな表現(ambiguity)になります。辞書を開発したり文法規則を亢進したりするよりも、むしろGoogleは毎日大量に処理しているデータをもとに翻訳することを狙っています。Googleがより多くのデータを処理すればするほど、音声翻訳アプリの質が向上するというわけです。
効果的な音声翻訳の開発に奮闘しているのはGoogleだけではありません。マイクロソフト社は2012年10月、音声を記録しながら英語から中国語へ翻訳するソフトウエアをつくりました。Facebook社も翻訳システムを開発している新興企業を買収しました。