top of page

最新のGoogle X「Moon shot」プログラムはすでに24言語を翻訳

  • 平井 将秀
  • 2015年9月10日
  • 読了時間: 2分

Google社の共同創業者であるLarry Page は、自身の会社が超人気の検索エンジン、携帯電話システム、もっとも認知度の高い眼鏡を所有することに満足していません。

そういうわけで彼はGoogle Xを開始しました。これはSF映画や「moon shot」を実現するようデザインされたプログラムです。過去のプロジェクトにはballoon-based Wi Fiシステムや、自動運転車、人工脳などがあります。Google GlassでさえGoogle X研究室で開発されました。

そして今、Google Translateは音声認識翻訳アプリを開発して言語障壁を取り除くため、ムーンショット・プロジェクトを開始しました。初期バージョンではすでに異なる24の言語を翻訳できます。

Googleの音声翻訳は遅くてダサい感じなのですが、この技術は今後数年間に貴重なオプションになると期待されています。どんな会話でもすぐに認識できる翻訳アプリをつくることが目標だそうです。たとえば、中国を旅行中の英語話者はアプリに「病院に連れて行って」と言えば、アプリがそれを完璧な中国語で話すというものです。

Google Translateはすでに71の言語間で翻訳できます。また、Google Chromeウエブプラウザも驚くほどの正確さでウエブページを翻訳できます。次のステップは音声を扱うアプリです。

もっとも大きな障壁は、文法を理解するアルゴリズムがないことから、構文(syntax)とあいまいな表現(ambiguity)になります。辞書を開発したり文法規則を亢進したりするよりも、むしろGoogleは毎日大量に処理しているデータをもとに翻訳することを狙っています。Googleがより多くのデータを処理すればするほど、音声翻訳アプリの質が向上するというわけです。

効果的な音声翻訳の開発に奮闘しているのはGoogleだけではありません。マイクロソフト社は2012年10月、音声を記録しながら英語から中国語へ翻訳するソフトウエアをつくりました。Facebook社も翻訳システムを開発している新興企業を買収しました。


 
 
 

最新記事

すべて表示
BrenzavvyにFDA承認

TheracosBio社は、米国食品医薬品局(FDA)がBrenzavvy(bexagliflozin)を承認したことを発表しました。 Brenzavvyは、塩糖運搬体2(SGLT2)阻害薬で、食事や運動に加えて、2型糖尿病の患者の血糖コントロールを改善するための追加治療薬...

 
 
 
VarianとGoogleが提携し、がん治療を効率化するAIモデルを構築

Google Cloudでは医療における人工知能の利用を拡大するため、医療業界との関係構築に力を注いでいます。 今回、Google Cloudに加わったのは、放射線治療や放射線手術用のハードウェアからケアマネジメント、分析用のソフトウェアまで、がん治療に貢献する様々な技術を...

 
 
 
Cerena TMS : 片頭痛を緩和する初の医療機器

FDAは本日、片頭痛(migraine headache)の痛みを緩和する初の医療機器『Cerena Transcranial Magnetic Stimulator (TMS)』の販売を許可しました。 Cerena TMSは、前兆(aura)のある片頭痛に関連した疼痛発生...

 
 
 
bottom of page